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(えぼしせんねんすぎ)

蔵王の厳しい自然に耐え、数百年を生き抜いた巨杉

 
  広大な蔵王の山林の中でも、とび抜けた巨杉。
 
  風格を感じさせる幹。
森林内部のため、日光が遮られ、苔むしている
 蔵王連峰烏帽子岳(えぼしだけ)の北東斜面にある、樹高約26m、幹周約6m、推定樹齢700年の杉の巨木です。その巨大な姿から「千年杉」と呼び習わされています。また、山林の中から一本ぽつりと立ち上がって見えることからか、「えぼしの一本杉」とも呼ばれてきました。この木の生きる場所は標高約850mの高山地帯で、特に冬季は積雪と「蔵王颪(おろし)」に見舞われる厳しい環境です。今日まで生き続け、これほどの大木に育ったこの杉に見えるとき、生命の偉大さを感じずにはいられません。

 この杉は「蔵王の修験者が植えた」と言い伝えられています。杉の近くに巨石があり、修験者が目印にしていたので、ここに杉を植えたということです。真偽の程は定かではありませんが、蔵王信仰にまつわる、ひとつのエピソードとしてご紹介します。


所在地 蔵王町遠刈田温泉字倉石岳 国有林内
(みやぎ蔵王えぼしスキー場ゲレンデ脇)
管理者 蔵王町えぼし千年杉保全協議会
公開日 いつでも
料 金 無料(ゴンドラリフトをご利用の場合はリフト料金が必要です)
アクセス 遠刈田温泉街から自動車で20分(えぼしスキー場着)
(1)えぼしスキー場駐車場からトレッキング(上り50分)
(2)えぼしスキー場ゴンドラリフトに搭乗、ゴンゴラリフト終点からトレッキング(下り50分)
駐車場 あり
現地までの案内表示 なし(えぼしスキー場さんのトレッキングMAPをご利用下さい)
現地での説明表示物 あり(森の巨人たち100選表示板)
見学のための手続き 特にありません。ご自由にご見学下さい。
見学地の整備状態 良好(トレッキングコースが整備されています)

敬明講図 蔵王刈田嶺神社里宮 蔵王刈田嶺神社奥宮
蔵王大権現石華表碑 えぼし千年杉

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