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                    | く る ま じ ぞ う い せ き |  |  |  
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              | 武士の屋敷跡から出土した陶磁器や漆器などの遺物 | 
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                  車地蔵遺跡は、円田盆地北東部の微高地上に営まれた遺跡です。水田を使いやすいものに作り替える「県営ほ場整備事業」に先立って平成17年に発掘調査が行われました。
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                    | 武士の屋敷跡の一角で発見された洗い場跡 |  
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                    | 儀式などで用いたと推定される人面形の石製品 |  
 調査の結果、江戸時代初頭(17世紀)の屋敷跡の一部と考えられる水場遺構が発見されました。水場遺構は湧水部に掘られた水溜めの穴に杭と横木、裏込め石で足場を構築したもので、洗い場として使われたと考えられます。
 
 水溜めの穴からは、こね鉢、皿、へら、箸、下駄、笊などの木製品、漆器の椀、椀や皿、すり鉢などの陶磁器、茶臼、人面形石製品など多彩な遺物が出土しました。陶磁器には明(中国)の景徳鎮産や美濃(岐阜県)の志野織部産のものがあり、漆器の椀には三引両文や鳥文が描かれたものがあります。
 
 出土品には日常生活用具に加えて、高級品や嗜好品が多く含まれることから、屋敷の居住者は比較的裕福な階層の人物で、江戸時代に平沢要害を拝領した高野氏または小村崎に領地を得ていた秋保氏に使えた武士の可能性が考えられます。
 
 
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                        | 所在地 | : | 蔵王町大字小村崎字j車地蔵 |  
                        | 時代 | : | 近世(16〜17世紀) |  
                        | 種類 | : | 屋敷跡 |  
                        | 遺構 | : | 水場遺構、溝跡など |  
                        | 遺物 | : | 陶磁器、漆器、木製品、石製品など |  |  |  
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                        |  | ・ | 町道沿いの微高地一帯が遺跡です。 |  
                        |  | ・ | 現地には説明看板を設置しています(町道沿い)。 |  
                        |  | ・ | 遺跡の現状は水田・畑地・宅地です(発掘調査をした場所は農業用水路・水田になっています)。 |  |  |  
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